株式会社R.E.A.D.

[House “H”]の内覧会を開催いたしました。

7/27(土)、7/28(日)東京都目黒区の住宅House “H”の内覧会を行いました。酷暑の中、建築家の方、メディア関係・デザイン関係の方、一般の方など約75名の方にお越しくださり、本当にありがとうございました。
途中、設計趣旨説明も行わせていただきましたが、同じ住宅建築でも来場者の皆さまごとに見る視点やいただける感想が異なり、大変貴重な機会となりました。

建築には様々な側面があります。芸術的・学術的分野であり芸術表現のひとつである、同時に専門性の高い知見が求められる技術的側面も大きい。そして特に住宅建築は、建築主の財産であり暮らしそのもので、実際に使わられる建築主の暮らしに相応しい住宅でなければならない。

いまの日本は、建築の専門家・建築業界が捉える「建築」観と、一般の方・一般社会が捉える「建築」観と間に、まだまだ大きな乖離がある複雑な世界だと個人的に感じています。
建築業界に向けてデザインし、実在として使われる建築であることを切り捨てるようなデザインでは本末転倒ですし、その逆もまた然りです。それらを両立させられるような、また乖離のある領域をシームレスに横断し、誰もが「美しい」「素晴らしい」と感じる建築をデザインしたいと改めて感じた週末でした。
自分たちの設計や思想を伝えていくことで、建築観に乖離のある社会を繋ぎ、少しでも変えられたらと思います。

今回、貴重な機会をいただいた建築主に心より感謝いたします。
また、ご来場いただき貴重なご意見をいただけた方々、本当にありがとうございました。

2024.8.13.
R.E.A.D. & Architects
岡田一樹